妊活の体験談

【体験談068】コロナ禍での妊活は家族への相談が大切。甲状腺と卵管の治療を行いながら不妊治療を続ける33歳女性の体験談をご紹介

体験談の画像68

今回は33歳で妊活を開始された方の体験談をご紹介いたします。

1回目の妊娠・流産の後から妊娠することができなくなり、不妊外来で卵管と甲状腺の異常が判明したそうです。現在、コロナ禍でストレスも溜まりやすい中、悩みながらも妊活を継続されています。

ぜひ最後までお読みください。

プロフィール

名前:Nanaseさん(仮称)

妊活時の年齢:33歳

妊活期間:現在も妊活継続中

不妊の要因:卵管の癒着、甲状腺ホルモン高値

不妊治療:卵管鏡下卵管形成術、人工授精

治療費:不明

流産してから不妊体質に?

私は33歳の時に6歳年下の男性と結婚しました。出会ってから丁度半年でプロポーズされ、それから1年で入籍し、とんとん拍子に物事は動いていきました。

お互い子供は欲しいと考えており、私の方が主人よりかなり年上なこともあり、早く子供を作らなければと思っていました。それでも新婚旅行をハワイに決めていたので、子供ができたら海外はいけないし、キャンセル料もかかるので子作りは新婚旅行からしかしないと決めていました。でもその時は始めてすぐに子供ができるとは思っていませんでした。

しかし新婚旅行から約1ヶ月後、私の妊娠が分かりました。その時は嬉しいというより、あまりにもとんとん拍子にことが進み過ぎて、びっくりする方が大きかったかもしれません。親になる自信もあまりなく、こんなにすぐにできるものなんだという驚きが先行していました。

それから母子手帳をもらい、やっと親としての自覚も出てきて、子供が生まれたらどこの幼稚園に入れようかなど、まだまだ先のことも想像していました。しかし11週目に入った時の検診で、胎内で心停止していることが発覚、流産してしまいました。主人と出会ってから約1年半の間、立ち止まらずに物事が上手く回っていたので、急に大きな石でせきとめられたかのような感覚に陥りました。とても悲しく、辛い日々でした。

手術をするまで子供は心停止しているのにつわりはあるし、なんだ妊娠しているときと変わらない感覚でした。全ての処置が終わり、術後検診の最後に医師からすぐに妊活をしてもよい、今の方ができやすいから、と言われました。流産したばかりだったので、なかなかすぐに子供を作ろうとという気持ちにはなれません。しかし主人と相談した結果、妊活を始めることにしました。その時はまたすぐできるだろうと安易な気持ちでいました。

しかしそれから半年、子供はできませんでした。以前最後の診断の時に半年たってできなければ、不妊外来へ来てくださいと言われていましたが、なかなか行く決心がつきませんでした。しかしさすがに8カ月ほどがたち、どこか悪いのかもしれないと思い始めて、不妊外来へ行くことにしました。

不妊外来で次々と原因が判明

病院は産婦人科で通っていたところの不妊外来へ行くことにしました。はじめは、きっと空いているからすぐに診察は終わるだろうと思っていました。しかし、行ってみて驚きました。コロナ禍にも関わらず、待合室は座れない位の人がいました。こんなにも不妊で悩んでいる人がいるのかとカルチャーショックを受けました。しかしその時は、まだどこか他人事でした。

しかし、それから血液検査などが始まり、甲状腺ホルモンの値が妊娠するためには通常よりはかなり高いことが判明しました。それから甲状腺の病院を紹介され、そちらにも通うことになりました。そちらは色々検査をし、薬を処方され、何とか毎日の服用で通常値になりました。

それから病院で卵胞のサイズを測り、タイミング療法を行うことになりました。先生も一度妊娠しているので、多分大丈夫だと言ってくださいました。しかしそれから2回ほどタイミング療法だけを試しましたが、妊娠はしませんでした。それからフューナーテストという精子がどれだけ頸管粘液に進入できているかを調べるものを行ないました。

結果はゼロでした。たくさん精子がいる方が妊娠しやすいと聞いていたので、その時、今までどこか他人事だった不妊外来が、他人事ではないことを実感しました。ただこのテストは1回では正確にでないということを聞いたので少し安心しました。

同時に主人の精子も異常がないかテストすることになりました。透明の入れ物を見せた時は戸惑っていましたが、子供のためと検査を受けてくれました。主人の結果は問題なしでした。結果は嬉しいのですが、これで私に不妊の問題があることが明確になってしまったので、どうしようという気持ちもありました。

ヒューナーテストは何度やってもあまり良い結果がでませんでした。そこで本来なら卵管造影で卵管の通りを確認するのですが、私は甲状腺の数値が良くないため、これも出来ず、通水を行いました。さすがにこれだけ悪いとこだらけなら今回は大丈夫だろうと思っていましたが、検査をすると下腹部に激痛がはしり、水は1滴も通りませんでした。卵管が癒着していることが判明しました。どの検査をしても悪い結果しかでず、以前にすぐに妊娠したことが嘘のように感じられました。

手術で卵管の詰まりを改善、妊活を再開

それからすぐに卵管鏡下卵管形成術を行うことになりました。1FTとよばれ、内視鏡を内蔵したカテーテルを使って、卵管にいれます。そこから風船をふくらませて、卵管のなかにいれ、つまっているところを広げる手術です。これは高額医療に該当するため保険証を申請し、保険金もおります。しかし10万円弱かかる手術であるためかなりの出費となりました。

ここまでにテストや検査三昧でかなりお金を使っていたので、本当に心も懐も痛い形となりました。流産すると卵管は癒着しやすいらしく、子供はいなくなる、その後も妊娠しにくい、本当に悲しかったです。

この手術をすると妊娠率は少しあがるとのことで、またタイミング療法で妊娠を目指すことになりました。しかし私は癒着がひどく、半年ほど経てまた癒着してしまう確率が高いと言われました。このゴールデン期間になんとかタイミング療法で妊娠したいと思ったのですが、やはりダメでした。

すでに5カ月ほど経っていたため、医師から人工授精をすすめられました。保険外治療になるため薬も入れて毎回2万円位と高額になりますが、妊娠率はあがると言われました。悩みましたが夫婦で話し合った結果、人工授精を行うことにしました。卵子の数を増やす薬を飲み、着床を助ける注射や薬も服用しました。この薬がとても吐き気をもたらすもので、つわりかもしれないと思い少し期待したりしましたが、結果妊娠はしていませんでした。

それから2度人工授精をしていますが、妊娠はしていません。医師曰く、私は排卵はとても順調なので卵管が悪いことに尽きると言われています。体外授精も検討していますが、費用も体力も今までとは全く違うので悩んでいます。

不妊治療を続けている方へ

不妊治療はいつ終わるかが分かりません。また今コロナ禍で夫婦2人で受診することは難しいと思います。

主人は実際医師に話を聞いていないので、少しピンときていないようで、いつも大丈夫と言います。そう言ってくれるのはありがたいのですが、私だけが何度も病院に行き、痛い検査をし、何だか一人頑張っている気分になってしまいます。コロナは様々なところの影を落としていることがよくわかります。

私は現在パートなので長い待ち時間でも何とか通院できていますが、フルタイムで働いていると余計にストレスは溜まるでしょう。ストレスを溜めるなと言われますが、何度も病院に行き、何度もリセットされるとどうしてもストレスは溜まってしまいます。私は最近はたまに好きなお酒を少し飲むとか、旅行に行くなどして発散する様に心がけています。

私はまだ妊娠はできていませんが、妊活を始める時に、主人以外に誰かに話しておくと少し気持ちが楽になったのではないかと思います。両親に心配を掛けたくなかったことと、すぐにまたできるだろうと思い私は話していなかったので、今更話しづらくなってしまいました。(私ははじめにきっかけを失ったので、両親にはまだ話せていません。)友人にはコロナ禍でなかなか会えないと思うので、自分の両親に話しておくのが良いのではないかと思います。

ゴールは妊娠することではなく、子供を無事出産して、育てることです。しかし不妊治療をしているとゴールは妊娠だと誤解しがちです。私は一度流産しているので、そのことだけはとても肝に銘じているつもりです。不妊治療はとても辛いですが、きっと生まれてきた時にはとても喜べると思うので、そこを目指して頑張りましょう。

ももちゃん
みなさまの妊活がうまくいくことをお祈りしております。

 

-妊活の体験談
-, , , , , ,

© 2024 みんかつ