妊活の体験談

【体験談096】子宮筋腫と闘った10年間の体験談。2回の摘出手術を乗り越え、二人のお子さんを授かった20代女性のお話です。

体験談の画像98

今回は20代前半で妊活を開始された方の体験談をご紹介いたします。

10代の頃から生理が重く、21歳の時に病院で重度の子宮筋腫であると診断されたそうです。初診で摘出手術が決まり、その結果、結婚後はすぐに一人目を妊娠されたそうです。その後、筋腫の再発・再手術を経験し、二人目も出産。現在は二人のお子さんの子育てをされています。

ぜひ最後までお読みください。

プロフィール

名前:Tokikoさん(仮称)

妊活時の年齢:20代前半

妊活期間:不明

不妊の要因:子宮筋腫

不妊治療:子宮筋腫の摘出、タイミング法

治療費:不明

子宮筋腫の症状

私は結婚前の21歳から31歳まで続いた子宮筋腫との10年の長い戦いをお話しさせてもらいたいと思います。

さかのぼること10代。今思えば生理がとても重く、その時はこれが普通なものと思っていましたが、1日目〜3日目の昼間も夜用の大きいナプキンをマメに変えて何とかもつ。油断すると夜用でもあふれてしまうほどでした。夜は最低2回起きないと漏れてしまうという毎回多量でした。

21歳、出血量は相変わらずですがいつも、30日前後と定期的にきていた生理が突然狂い、2週間目でいつもとおなじ量で生理が始まりました。こんなことは今までに無かったし、母に相談するとすぐ、母の通う産婦人科に行く事を勧められました。

突然の手術決定に驚き

母は40代で大きな子宮筋腫が出来ていることがわかり、子宮全摘出手術をしていたので、出血量の多い私の生理をいつも気にしていました。これをきっかけに一度受診してみようと気が進まないけれど産婦人科へ。

独身の21歳。周りもまだ産婦人科に受診したことのある友達もいないのでどんな事をされるか分からない状態で始まったエコー。とても衝撃的で辛かったです。エコーの結果、子宮内膜症と、子宮筋腫が最大8センチのものから小さいものまでおよそ10個程あると言われ、初診で開腹手術を勧められました。 母の事もあって、どこか心の中で『自分ももしかしたら… 』という覚悟はしていましたが、まさか手術を受けなければならない状況まで酷くなっているとは思いもしませんでした。

結婚前であるなら少しでも早く治療を始めた方がいいと言われ、両親と当時はまだ彼氏だった同じ歳の主人とも話し合い、後日手術までの約半年のスケジュールを病院で組んでもらいました。こちらとしては近いうちに手術になるものだと覚悟をして行ったのに、まさかの手術は半年後。少しホッとした様な、複雑な心境だったのを覚えています。

手術前の投薬治療

リュープリンという注射や、薬によって生理を止め、筋腫を少しでも小さくする治療をしました。

大変なのは手術だけだと思っていましたが、注射の副作用には更年期障害症状が見られ、私は首から上が暑くて汗だくになり仕事中は常に「ほてって」いました。そして高かった!!1回に5000円以上はかかりました。

子宮筋腫の摘出手術

そんな治療を毎月通い、季節が変わった頃いよいよ手術。 当日朝はとても緊張していましたが、私の前の手術が、予定よりも長引き、当時やっていた笑っていいとも!をボォーっと見てました。そんな気が緩んだタイミングで呼ばれ、そのお陰かリラックスした状態で挑むことができました。

手術室に向かう前に腕に打たれた注射で意識が無くなり、次に目覚めたのは回復室の中でした。今までに味わったことが無いお腹の激痛で目が覚めたのを今でもはっきり覚えています。母曰く、ずっと『痛いよー!痛いよー!』とうるさかったそうです。(この時の記憶が曖昧…)

術後は体を起こすどころか、頭を上げる動作にこんなにもお腹に力を入れていたなんて!寝返りも、鼻をかむのだって出来ないほどでした。そんな激痛も3日目には腰は曲がったままではありますが点滴スタンドに捕まりながら動け、5日目になると何も捕まらずに移動ができる様になっていました。

入院手術直後は出口が見えず、1日1日がとても長く感じていましたが、毎日出来ることが増え、顔見知りの看護師さんが増え、今思うと後半は入院生活をかなり楽しんでいました。2週間入院し、先生への信頼はもちろん、お世話していただいた看護師さんは皆優しくて楽しい方ばかりだった事もあり、通院だけでは分からない病院の良い所を知ることが出来ました。

後日無事退院しましたが、医師からその際、20代前半でこの子宮の状態になるのは珍しく、若い分今後再発の可能性はかなり高いと告げられました。が、この時の私はまだ事の重大さに気づいておらず、呑気に治療が終わったー!完治!位に思っていました。この病気と今後長く戦うことになるとも知らずに…。

手術のおかげで一人目をすぐに妊娠・出産

術後一年足らずで私は結婚し、その頃子宮の状態も戻り妊娠可能に。子宮内を綺麗にしてもらえたお陰で、そのまま通い続けていた病院で、基礎体温とタイミング療法を診てもらい、約半年で1人目を妊娠することが出来ました。

結果を見ると、21歳のあの時怖がらず、すぐ手術に向け進み出した自分が居たおかげでスムーズに妊娠に繋がったのかなぁと思います。

一人目出産後に筋腫が再発・再手術

ですが、1人目の産後1年ちょっとで、筋腫が再発しました。それは生理が再開したのとほぼ同時にものすごい速さで沢山出来、もし2人目を希望するのなら、また早めに手術をして子宮の状況を整えてあげた方が良いよ。と言われました。

まさかこんな速さで増えてしまうとは、思いませんでしたが、私の体は生理がくると、筋腫が育つ環境になる様です。それでも子供がいるし、前の様にすぐ入院手術!とは気持ちが切り替わらず。でもやはり数ヶ月様子を見たところで、もちろん自然妊娠はせず。

1度目の時治療も手術も大変な思いはしたけれど、今の様に筋腫を抱えて日々悩んだり薬で治療するより、自分の中の最短ルートが分かっていたので、躊躇している時間が勿体ないのでは?と思い手術する事にしました。2度目は筋腫の経過観察していた分、まだ巨大筋腫も無いので、腹腔鏡に挑戦。独身時と違い、子供がいるとなると1日でも早く退院したかったからです。

腹腔鏡手術は一度開腹手術を体験した私にとっては何と画期的な手術なんだろう!痛みも少なく精神的負担も減り、入院期間も短くて感動しました。 2人目は、こんな体質なのもあり、術後早めに授かりたい!と思っていたので、術後の回復を待って妊娠可能期間に入り、まさかの2ヶ月後に妊娠に至りました。

2人目は妊娠するまでは早かったにせよ、やはり数ヶ月治療し、入院手術、その後3、4ヶ月は子宮を休ませなければならなかったので、治療中は何で私ばかりこんな目に。と思うことはありました。ですが、私は近くに信用して通院出来る病院が見つけられた事はとても運が良かったなぁと思います。

辛い治療もやはり信頼関係があって乗り越えられると思いますし、結果にも繋がっていくと思うので、医師看護師さんには本当に感謝しています。

おわりに

現在私達夫婦は32歳、上の子が8歳で、下の子は5歳になりました。冒頭で少し書きましたが、21歳から31歳までの子宮筋腫との戦いです。

実は私は31歳で子宮全摘出手術しました。やはり第二子を出産した後も再発し、まだ若いので筋腫を取る手術を勧められましたが、夫婦で前から話し合っていて、子供は2人も居てくれたら十分だし、これ以上頑張らなくていいよ。と、初めの手術から近くで見守っていてくれた主人が言ってくれてたので、医師にその事を伝え子宮全摘出手術していただきました。

早すぎるのでは?と思われる事が良くありますが、私と私の子宮は10年向き合って沢山頑張ってきたので後悔は一切ありません。体調もとても良くなり気分のムラもなく、今はいつでも気にせず温泉や旅行に行けるのが楽しいくらいです♪

不妊と一言で言っても色々なパターンがあり、みんなそれぞれ悩んでいます。悩むあなたの話し相手にはなってあげられないけれど、私の体験談が、どこかで悩んでいる方のお役に少しでも立てたなら。と思います。

ももちゃん
みなさまの妊活がうまくいくことをお祈りしております。

-妊活の体験談
-, , ,

© 2024 みんかつ