妊活の体験談

【体験談086】体外受精ってどんなことをするの?どのくらいの期間やお金がかかるの?体外受精の記録と体外受精で行なう採卵についての体験談です。

体験談の画像86

今回は採卵についての体験談をご紹介いたします。

体外受精の採卵の方法から、具体的な日程のことまで説明をしていただきました。現在は無事出産し、子育て真っ最中だそうです。

これから体外受精を考えている人は、ぜひ最後までお読みください。

プロフィール

名前:Ayakoさん(仮称)

妊活時の年齢:不明

妊活期間:不明

不妊の要因:特になし

不妊治療:体外受精

治療費:約60万円

体外受精のための採卵について

はじめまして。私はタイミング法から不妊治療をはじめ最終的には体外受精をして妊娠をすることができました。今回は、体外受精のための「採卵」についてお話ししたいと思います。

まず採卵までには卵巣内を整える準備が必要で、投薬や自己注射をします。以下が具体的な流れです。

  1. 準備の月
  2. 採卵する月(採卵→胚凍結ができれば次のステップ、できなかったら1に戻ります)
  3. 肺移植をする月(移植の月は採卵から数か月空いても大丈夫です

まずは採卵に向けて月経を整えるカウフマン療法をしました。カウフマン療法とはホルモンを整えて月経周期・排卵周期を整える療法で、主に投薬や自己注射をします。この「1.準備の月」のときには通院はなく、薬を渡されて飲みます。(20~30日間服用です)

排卵誘発方法には以下の4つがありました。

自然周期法(低刺激法)
Long法
Short法
アンタゴニスト法

その中でも、私は年齢が31歳と比較的不妊治療界隈では若いとされる年齢のため自然周期法になりました。方法によって薬の種類や注射の液量が変わってくるそうです。

実際の体外受精の記録

さて、実際に私の日程を記載します!

私のすること

決められた日程の就寝前に1回1錠、プレマリン※1(22錠)、ノアルテン※2(10錠)を服用すること。

9/1プレマリン、9/13ノアルテンを就寝前に服用開始。→通院はなし。気になることはメールで先生に連絡できます。
9/22どちらも服用終了。
9/28 生理開始(★採卵する月の始まり)→ここから3週間通院(朝一で通ったり、仕事終わりにさっと行ったりで仕事にあまり支障はでませんでした)
9/28~10/7 クロミッド服用 & 一日置きにHMG150をおなかに自己注射
10/10 9:00採卵

※1 プレマリン:卵胞ホルモン
※2 ノアルテン:黄体ホルモン ホルモンバランスの乱れを整える薬

主人のすること

精子凍結が可能な期間(9/27)までに精子を採取し、妻が病院へ持参。その後凍結。

9/21 精子提出

採卵当日に主人が出張予定だったため、事前に精子を凍結保存することになりました。採卵当日にご主人が精子の準備OKな方は凍結する必要はないそうです。ちなみに凍結した精子を使用したからと言って妊娠率はさがりませんとも言われました。ご安心を!

妊活中の体調管理について

月経のこと

そして体調についてですが・・・私はもともとよく暴飲暴食をしたり、若いころの無理なダイエットなどをしたことがあるせいなのか、もともと生理が不順です。

ルナルナという無料アプリに生理日を毎月いれていますが、(平均周期にすると33日と出ますが)2か月に1度だったこともあります。その旨を先生に伝えると、そういうのを整えるためにある薬だから、今までの不調は問題なし!と心強いことを言われました。

また、この薬を飲むことで生理周期を整えて、子宮内膜を厚くふかふかのベッド状にして受精しやすくするんですよ、とのことでした。本当にこの言葉にとても勇気づけられたのを今でも忘れません・・・!

食事のこと

あと、妊活中の方が気になるであろう食事についてですが、元気な卵子を育てられるように『赤ちゃんが欲しい』という雑誌に載っている「妊活に良い食事・悪い食事」を参考にしていました。この雑誌でなくても、妊活の雑誌ではよく特集される記事なので気になったら是非読んでみてください。普通に妊活でなくても体調がよくなる食事です!

あとは、とにかく体を温めることが大事と薬剤師さんに聞いたため、エアコンガンガンの職場にいましたがアツアツのルイボスティーをマメに飲んだりストールで足元を温めていました。

そしてその薬剤師さん曰く、妊娠に一番必要なのはミトコンドリアだと・・・!ミトコンドリアを活性させなさい!と論文の統計を見せられ念を押されました。(主にタウリン・ビタミンB・鉄分がミトコンドリアを増やせるそうで、意識しました。)

採卵について

そしていよいよ★のマークをつけた、今回のテーマでもある「採卵する月」にはいります。つまり本格的治療(排卵誘発開始日)スタートです!

9/28(生理開始日)ここから3週間はたびたび通院が必要でした。朝の10時に来院し、採血と内診。受付からお会計まで約3時間弱かかりました。

当日持参の費用

・精子凍結21000円(保管期間1年間)+315,000円(採卵、受精、培養までの費用)

持ち物

同意書と問診票(ちなみにここの病院、提出書類は絶対に折ってはいけないという謎ルールがあり、いつもファイルに入れて持ち歩いていました。

代えのショーツとナプキンの替え(出血した時用。しませんでしたが。)

診察券

日程

9/28 クロミッド1錠※3 + 注射薬HMG150※4

9/29 クロミッド1錠 + 注射薬HMG150

9/30 クロミッド1錠

10/1 クロミッド1錠 + 注射薬HMG150

10/2 クロミッド1錠

10/3 クロミッド1錠 + 注射薬HMG150

10/4 クロミッド1錠

10/5 クロミッド1錠 + 注射薬HMG150

10/6 クロミッド1錠

10/7 クロミッド1錠

10/8 午前中 ロキソニン + 注射薬HMG150

22:00と22:30 両鼻に1回ずつ 点鼻薬

22:00 HCG注射

10/9 朝・昼・晩 ロキソニン 22時以降食事NG

10/10 9:00 採卵 (遅刻したら理由問わず排卵中止

当日は、朝食NGで水分OK。手のネイルNGで足はOKでした。

※3 クロミッド:排卵誘発剤

※4 HMG150:質の良い卵子を育てる(卵子の質とはミトコンドリアの質らしいです!)

注射薬は最初の日だけ病院で看護師さんにレクチャーしてもらい、次の日からは自宅で自分で注射をします。また、やり方の動画のURLも渡されたのでわかりやすかったです。

そのとき隣にいた方は見た目が私より少し年上(30代後半~40第前半かな?)で、私の注射より液の多いものが処方されていました。年齢によって入れる量が変わるようです。この注射、おなかの肉をつまんでプスっと刺すのです。刺すときは痛くないのですが、液を注入するときが地味に痛みます。そして変な冷や汗がでてきます。

10/10 9時に病院へ到着。遅刻したら理由を問わず採卵中止という赤文字で書かれた用紙を配られていて、小心者の私は2時間前に病院付近に到着。そして近くのコーヒーショップで暖かい紅茶を飲んで待機していました。

それと、他の方のブログでよく見かける、コンタクトレンズ、メイク、アクセサリー禁止などはありませんでした。(神経質になる点は病院によって全然違うようです。)

手術着に着替えて、手術室へ。

まずは処置台(婦人科の、あの足のあがる椅子のようなベッドでした)に横になり局部を消毒され、4か所麻酔を打たれます。これはちょっと痛い位で、子宮がん検査よりはるかに痛くありません。なので人によってはそれって無痛なのでは?と思う人もいるかもしれませんね。

そして採卵。小さい掃除機?のような機械で吸い取っていきます。全く痛みはありません。先生と談話をしながらの手術です。手術室へ入ってから、終わって携帯をいじり始めるまで約20分という速さでした。

そして3日後!

10/13 8:30 採卵結果発表。結果・・・2個!

私「・・・2個?!」

先生「今回はまーほかの人に比べたら少ないですね」

注射とか痛い思いしたのに2個・・・!その後ネットでいろんな人の採卵結果をチェック。そしてやはり2個は少ないということがわかりました。

採卵で10個以上取れました、なんて人もいてショックでした。しかも、そのうち胚までもっていけたのが1個とか。ほかにも7個中2個とか書かれていて。食事にも気を使ったのにミトコンドリア活性しなかったんかい!とため息ものでしたが4日後には採卵したものが胚になっているか結果がでるのでしばしドキドキしながら待つことになりました。

そして・・・

10/17 8:30 採卵胚結果発表。結果・・・「2個とも胚になりました」とのこと!

結果

5日目胚 3AA

5日目胚 4AA

2個中2個とも!これはとても嬉しかったです。説明はされたものの頭に入ってこず、後でネットでチェックして数値やアルファベットの意味を調べまくりました。どうやら数字が大きいほうが良いみたいです。

その後先生から4AAを先に体外受精をします、と言われました。(このクリニックでは多胎は推奨していないため、1個づつ体に戻す方針だと言われました。つまり双子になることはないです。)

ちなみに凍結した胚は1年間保存でき、その後更新することで最長2年半保存することができます。(ちなみに期間を延長しても質は落ちませんのでご安心を!とすでに回答をいただいています。)

その期間内の自分の好きなタイミングで体外受精ができるのです。更新料は1年間で胚1個につき52,500円で、2回目の更新は半年ですが同じく52,500円/個 です。

おおよその費用

胚凍結 2,1000円/個

更新1回目(1年間)52,500円/個

更新2回目(半年間)52,500円/個

精子凍結(保管期間1年間) 21,000円

採卵 12,6000円

精子調整、媒精 7,3500円

その他薬や検査代などで合計434,000円程かかりました。(肺移植には別途17万ほどかかりました。)

さいごに

さて、ここまで「採卵」について書きましたが私個人の意見としては採卵の個数が少なくても胚にできる数は、多く採卵できた人と変わりはないので全然落ち込まないでください!ということです。

実際に私は2個しか取れませんでしたが2個とも胚になりました。そして妊娠・出産し今は育児中です。

妊活中は検査や何気ない他人の一言でもなにかと一喜一憂することが多いものですが、良いことだけ信じて!少しでもポジティブに過ごせますよう、祈っています。

ももちゃん
みなさまの妊活がうまくいくことをお祈りしております。

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