妊活の体験談

【体験談087】妊活には旦那様の協力が大切!ご夫婦で不妊の原因治療に取り組みながら人工授精で妊娠された26歳女性の体験談をご紹介。

体験談の画像87

今回は26歳で妊活を開始された方の体験談をご紹介いたします。

ご夫婦ともに不妊の原因があり、原因の改善に取り組みながら旦那様とも協力をして不妊治療を続けられたそうです。その結果、人工授精3回目で無事に妊娠をされました。

ぜひ最後までお読みください。

プロフィール

名前:Ranaさん(仮称)

妊活時の年齢:26歳

妊活期間:約3年間

不妊の要因:精液検査での異常、排卵障害

不妊治療:顕微鏡下精索静脈瘤手術、タイミング法、人工授精

治療費:約15万円(顕微鏡下精索静脈瘤手術)+約6万円(人工授精3回)

不妊治療をはじめたきっかけ

私たち夫婦は高校時代の同級生。26歳で結婚し、約3年間の妊活期間を経て29歳で妊娠、30歳で出産しました。現在は娘との3人家族です。

不妊治療を行ったのは約2年間でした。はじめは、私たち夫婦の年齢もまだ20代である事、両家の両親共に不妊傾向はなし(むしろ妊娠しやすかった)という事もあり、何も気にせず生活していました。「私も母と同じように望めばすぐ妊娠する」と疑わなかったのです。

しかし、半年ほど経った頃、友人から「妊娠したので結婚する事になった」と報告を受けた際に「20代であれば妊活を始めて3ヶ月ほどで妊娠する事が多い」と言われ衝撃を受けました。真偽のほどはわかりませんが不安になった私は早速、生理周期から排卵日を予測するアプリを入れ、妊活に関して真剣に調べ始めました。

基礎体温を計測し、葉酸サプリを飲み、排卵日前後に数回夫婦生活を行って、と自己流で妊活を行いましたが妊娠には至りませんでした。基礎体温グラフは乱高下、排卵検査薬も使いましたが判定が今一つわかりにくく、「排卵日近いから」と夫を誘うのにも辛さを感じ、焦り始めていました。そんなストレスからか、ある日突然、不正出血があり婦人科を受診しました。無排卵のまま生理がきたことによる不正出血でした。

≪無排卵≫という言葉に、とてもショックを受けた事を覚えています。「私に原因があって妊娠できないのではないか」と不安がより強くなりました。妊活を始めて1年以上経過していた事もあり、私は不妊治療専門の病院に通院する決意をしました。

病院を決めるポイント

病院を決めるにあたり、私が重視した点は次の4点でした。

職場から近い
体外受精がメインではない(年齢と金銭的に段階を踏みたかった)
女医がいる
子連れ通院不可(妊活でナーバスになっていた)

上記4点を考えネットの口コミも参考に、通勤途中に行く事が可能な病院を選びました。

不妊治療専門院ではよくある予約必須な病院でしたので、早速予約の電話をかけたところ、その時点で直近の予約可能日が半月後、さらに女医を指定するとなると1ヵ月以上先とのことでしたので、焦った私は男性の医師でも可能なのですぐ予約をとって欲しいとお願いしました。

口コミでは、その男性医師と合わないと辛辣なコメントも見かけ、不安な気持ちのまま初回の診察を受けましたが、コメントとは違い治療法もしっかりと説明して頂け、こちらの希望に沿ってタイミング法から試していく事になりました。

私が通った病院は保険適用範囲内での治療を推奨して下さる病院だったので、金銭面でも大変助かりました。医師や病院の方針によって治療の進め方は違うと思いますので、自分たちの考え方と合うかどうか、という事も病院選びの大切なポイントだと感じました。

不妊治療中の仕事について

私は元々アパレル勤務だったのですが、長時間の立ち仕事とシフトの融通が利かない事もあり、通院を決意したタイミングで事務職のパートに転職しました。

不妊治療での通院は、生理日や基礎体温から排卵日を予測し来院→卵胞の大きさを診察→夫婦生活の日程を組まれる→医師から指定された日に再度受診し卵子を確認、と医師側から来院日を決められる形だったので、シフトの融通が利かないと通院は厳しいと感じたからです。

確かに転職した事で通院はしやすくなったのですが、正社員フルタイムからパートへの転職だった事もあり、当然ですが収入は減り、治療費を考えると辛い部分もありました。

不妊の原因について

不妊治療専門病院に通うにあたり、夫にも検査をしてもらうよう頼みました。「まだ20代なのに?」と不満そうにしていましたが、「妊娠は私1人が頑張ったところで無理。私も病院で検査してもらうから、お願い」と頼みました。私の通うクリニックでも検査できるのですが、女性の治療がメインの病院だったため夫が嫌がり、男性不妊専門の病院で検査を行うことに。私も並行して、卵管造影検査や採血による黄体機能検査を受けました。

私の検査は一先ず異常なしでしたが、夫は精液検査で異常が見つかり、「顕微鏡下精索静脈瘤手術」と呼ばれる日帰り手術を受けることになりました。日帰り手術とは言っても、術日は夫も私もとても緊張しましたし、術後の夫は顔面蒼白で歩くのもやっとの状態。治療費は保険適用のため15万円ほどでしたが、検査結果を受けた夫が手術を即決した事は本当にありがたく「一緒に本格的に不妊治療に向き合ってくれている」と感じ嬉しかったです。

夫の術後行ったフーナーテストでは値が上昇。痛い思いをした甲斐があったと喜んだのも束の間、今度は私の方に「排卵障害」が発覚しました。確かに生理周期は35~40日と元々間隔が開き気味とは思っていましたが、先生が言うには「卵胞が育ちきらず萎んでしまっている。これでは排卵できない。」とのことでした。

私はクロミッドという排卵誘発剤を飲むことになりました。しかし、飲み始めると私には効果が強すぎたようで1度に2つの卵胞が育ってしまい、セキソビットという薬を飲みつつ、卵胞刺激ホルモンと同じ作用をもつ注射を適宜打ち、タイミング法を試していくという治療で進めていくことになりました。この注射が筋肉注射で痛く、利き腕ではない方の肩に打ってもらっていましたが、注射後に仕事に行く日などはジンジンと痛み、更にそれが毎月やってくるという事が辛かったです。

突然、来院や注射の日程が組まれるので、その度遅刻や体調不良で職場には迷惑をかけていた事もとても心苦しかったですが、「不妊治療中なので」とは言う事はできませんでした。

人工授精へのステップアップ無事妊娠へ!

医師の提示して下さったデータによると、私の治療当時の年代でのタイミング法による妊娠確率は6回目以降横ばいで変わらないそうで、私は妊娠しないまま6回目を迎えようとしていました。卵管造影検査による妊娠確率上昇も、この6回目まで。29歳になっていた私は、人工授精に治療をステップアップする事に。

人工授精をするとなると夫の協力は今まで以上に必要です。帰宅後、1回の治療に約2万円かかる事や治療方法、協力してほしい事を説明しました。夫は真剣に聞いてくれ、聞くばかりではなく人工授精に関して自らも調べてくれました。

人工授精による治療も、飲み薬と注射で排卵を促し、タイミングをみて精子を注入します。卵管造影検査の際と同じように長い管を挿入するので、違和感はありますが特に痛みは感じませんでしたし、治療は拍子抜けする程すぐ終わりました。

治療をステップアップさせるに当たり、夫婦で話し合い「人工授精は3回まででダメだったら次に進もう」と決めていました。人工授精2回目までで妊娠に至らず、精神的にも体力的にも辛かった私は「今回ダメだったら、一先ず治療を休んで、体外受精の為にもゆっくり病院探しから再度始めよう」と考えていました。その気持ちが繋がったのか、3回目で無事妊娠することができました。

治療中に何度も見聞きしていた「諦めた時に妊娠する」というのが現実となり、陽性の妊娠検査薬を握りしめ、驚きと喜びで震えたことを今でもハッキリ覚えています。その後、30歳の時に無事出産しました。

不妊治療を経験して

不妊治療中は「ゴールのないマラソンを走っている感覚」で、気分が落ち込み、治療の痛みに逃げ出したくなった事も多々ありました。金銭面でも負担は大きいですし、特に毎月通わなければならない女性側の負担は大きいものです。

夫婦で治療に対してしっかり話し合い、「どのように進めたいのか」「どのように協力していくのか」意見を共有する事は重要です。

治療をしていて強く感じたのは「妊娠」「出産」は本当に奇跡だという事。そして、協力し治療をしていたからこそ、その後の子育てをしていく上でも夫とスムーズに連携できていると思います。不妊治療は本当に辛く苦しい記憶が多いですが、私にとっては、夫と絆を深め合えた貴重な経験でした。

ももちゃん
みなさまの妊活がうまくいくことをお祈りしております。

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