妊活の体験談

【体験談004】【不妊治療】多嚢胞性卵巣症候群や糖尿病予備軍を乗り越え妊娠するも流産|再度の妊活を検討中

体験談のタイトル

今回は30代前半で不妊治療を経験された女性の体験談をご紹介いたします。

多嚢胞性卵巣症候群や糖尿病予備軍であることが起因して、不妊治療をされております。

不妊治療開始後、最初のタイミング法で妊娠を経験されるも流産となってしまいました。

現在は体、心のダメージが少し癒えてきたため、再度の妊活を予定しているとのことです。

プロフィール

名前:Miyokoさん(仮称)

妊活時の年齢:30代前半

妊活期間:約9か月(継続中)

不妊の要素:多嚢胞性卵巣症候群、糖尿病予備軍(インスリン抵抗性)

不妊治療:薬の処方、タイミング法

治療費:数万円程度

 

生理が不安定…妊娠できるか不安になり病院で検査へ

私たち夫婦は、私が31歳、旦那が34歳の時に結婚しました。私自身、若いころからずっと生理不順でした。順調な時でも40日以上と生理周期が長く、気付いたら3カ月以上生理が来ていないということも多かったです。

生理が止まったら、婦人科へ行って薬をもらい、数カ月薬で生理を起こす。薬をやめると一時的に自力で生理が来て、しばらくしたらまた止まって病院に行く…ということを繰り返していました。30歳に差し掛かる頃から生理不順が悪化して、なかなか自力で生理が起こらなくなってきました。基礎体温を測ってみてもずっと低温期が続き、排卵が起こる気配はありません。自分が妊娠できる体なのか不安になってきた私は、病院で検査を受けてみることにしました。

「多嚢胞性卵巣症候群」と診断

病院で問診やエコー検査をしたところ、「多嚢胞性卵巣症候群」と診断されました。

多嚢胞性卵巣症候群とは、卵胞がなかなか育たない疾患で、エコーで見てみると卵巣の中に小さな卵胞がたくさん見えるそうです。

肥満が原因になることも多いらしく、今よりも少し体重を落としたら改善される可能性もあると先生に言われました。

確かに私は、20代前半のころに比べると10キロ近く体重が増えました。

先生から「排卵が起こらないことには妊娠はできない。このまま薬を使わずに生活習慣を見直して様子を見るか、排卵誘発剤を使って薬で排卵を起こすかどっちにする?」と聞かれました。

若い頃より体重が増えたことが、生理不順が悪化した原因の一つだとは思いましたが、今より10キロ痩せていた時も生理不順であることに変わりはありませんでした。薬などに頼らないとどんどん年齢が上がって、状況が悪化していくのではないかと不安に思った私は、ダイエットをしつつ排卵誘発剤の利用もしたい旨を先生に伝えました。

そして、私の不妊治療ははじまりました。

クロミッドが効かない

まず、生理周期をリセットするため、デュファストンを10日ほど服用しました。服用が終わり、数日後に生理が来たので病院へ行きました。その時に処方された薬が、「クロミッド」という排卵誘発剤です。

生理の5日目から5日間、今回は初回なので11錠服用するように言われました。そして、定期的に病院へ通って、卵胞の育ち方を見てもらうという流れでした。

最初の卵胞チェックはクロミッドの服用が終わって3日後。その日、エコーで見てもらいましたが卵胞は全く育っていませんでした。その後も5日ごとに卵胞チェックをしましたが、全く卵胞が育つ気配はありませんでした。卵胞が育たないことには何も始まらないのに気持ちはどんどん焦っていきます。

3回目の卵胞チェックの時に先生から「クロミッドが効いていないみたい」と言われました。

先生は「今回は初回なので、リセットせずにどのくらいで卵胞が育つのか見てみたい。」とのことでした。

時間だけが過ぎていく…と不安になっていた私ですが、先生からまた別の提案がありました。

多嚢胞性卵巣症候群の原因として、「インスリン抵抗性」が関係している場合が多いとのこと。インスリン抵抗性を調べる検査をしてその結果次第でまた別の薬を出すとのことでした。

血糖値を下げるためにメトホルミンを処方される

そして、検査の当日。

検査の内容は、甘いサイダーのような炭酸水を飲み、その後の血糖値とインスリンの数値を調べるというものでした。糖尿病の検査のようです。

後日、検査結果を聞きに行きました。通常の人は炭酸水を飲んだ2時間後、インスリンの数値は下がるそうです。しかし、私は2時間後もインスリンの数値が上がりっぱなし。

いわゆる糖尿病予備軍だと言われてしまいました。内科の先生だと、この段階では特に薬を出さないそうです。

しかし、私の場合はこのインスリン抵抗性が卵胞の育つ妨げになっているということで、新たに「メトホルミン」という血糖値を下げる薬を処方されました。

そして、その後も卵胞チェックへ通っていましたが、前回の生理初日から45日目にしてようやく排卵しそうな卵胞が育っていました。

メトホルミンの効果かどうかはわからないとのことでしたが、ようやく卵胞が育ち私はホッとしました。

妊活を開始した最初の周期に待望の妊娠!

ようやく育った卵胞を無駄にするまいと、その日はすぐに主人に報告しました。

主人には病院のことや検査の結果など、毎回その都度報告していました。そのため主人もやっと来たチャンスを逃すまいとタイミングにも積極的に協力してくれました。

そして、高温期15日目。

なんだか胸の張りがいつもより強い感じや、おりものの変化を感じました。

これはもしや…?と思い、フライング検査をするとうっすら陽性反応がでました。まだ、病院で診てもらっていないし、フライングなので確かな結果ではありませんが主人に報告するととても喜んでいました。

その後もソワソワしながら過ごし、病院に指定された日にちに行って検査してもらいました。すると、胎嚢と心拍が確認できました。

卵胞が育つのにかなり時間がかかりましたが、不妊治療開始の1周期目で奇跡的に妊娠することができたのです。

妊娠3カ月目に稽留流産

つわりはそれほど酷くありませんでしたが、朝起きた時に若干気持ち悪いなと思う日々が続きました。妊娠3カ月目に差し掛かろうとしていたころ、寝起きの気持ち悪さがなくなりました。

早めにつわりが終わったのかな?と思いあまり気にしていませんでした。

診察の日、私は「赤ちゃんは大きくなっているかな?」「元気な姿が見れるかな?」とワクワクしていました。

しかし、先生から言われたことは「心拍が止まっています」。

冷静になろうとしているのに、泣くことを我慢できませんでした。涙がとまらず、先生の話も耳に入ってきません。

家に帰ってからもしばらく泣き続けました。主人も珍しく悲しそうにしていました。

自然排出はいつになるかわからないということで、流産手術をすることになりました。

手術は麻酔で眠っているうちに終わり、そのままお腹の中の子とはお別れとなりました。

初期の流産はよくあることで、ほとんどが胎児側の問題だと先生から言われました。わかっていても、せっかく自分のお腹に宿った子がいなくなってしまうのは悲しいものです。

手術が終わった後も病院のベッドの中で一人で涙を流しました。

流産を経て・・・

手術が終わって2カ月が経ちました。だんだん落ち着いてきたので、次の周期くらいからまた妊活をはじめようと主人と話しています。

現在は、メトホルミンの服用は継続しながら、ウォーキングやちょっとした筋トレ、食事もできるだけヘルシーになるようにして、体調を整えることから初めています。

一度お腹の中に来てくれた子は生まれてくることができなかったけれど、また私のところに戻ってきてくれると信じて、前向きに進んでいこうと思っています。

ももちゃん
みなさまの妊活がうまくいくことをお祈りしております。

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