妊活の体験談

【体験談006】20代半ばで妊活するも1年妊娠せず。多嚢胞性卵巣症候群と精子の運動率の低さを乗り越え無事に妊娠!

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今回は20代半ばで妊活を開始された方の体験談をご紹介いたします。

1年以上も妊娠しないことから不妊治療を決意。それでも多嚢胞性卵巣症候群や精子の運動率の低さもあり妊娠しません。

しかし、相性の問題から転院を決意し、納得のいく専門院で人工授精を行ったところ、無事に妊娠されたそうです。

ぜひ最後までお読みください。

プロフィール

名前:Miyokoさん(仮称)

妊活時の年齢:20代後半

妊活期間:約2年

不妊の要因:多嚢胞性卵巣症候群、精子の運動率の低さ

不妊治療:人工授精

治療費:約70万円(助成金が30万円程度)

 

20代半ばからの不妊治療

現在30代前半の私たち夫婦が不妊治療を始めたのは20代半ばの頃でした。結婚したのが社会人2年目と早く、年齢も若かったためすぐに子供もできるだろうと当時は楽観視していました。しかし、妊活を初めて1年経っても妊娠する気配はありません。まだ若いからそのうち出来るよと周囲からの声もあったのですが、私には一つ気になる点がありました。それは以前から生理不順が続いていたこと。学生時代はずっと生理不順で高校生の頃は1年間こないこともありました。しかし未成年が産婦人科に行くと「望まない妊娠をした」と思われそうという思い込みもあり、病院に行くことなく放置していました。大学生になった頃には周期にばらつきはあるものの平均したら月に1回は生理がくるようになったこともありあまり気にも留めていませんでしたが、妊娠しない原因をはっきりさせるべく産婦人科へ足を運びました。

結果は「多嚢胞性卵巣症候群」との診断。簡単に言うと、月に1度排卵されるはずの卵子が排卵されず卵巣の中に溜まっている状態でした。生理不順の原因もこれ。卵子が排卵されなければ、子宮で精子と出会うことができず妊娠はしない。やはり原因は私にあったんだと医師の前で思わず泣いてしまったことを今でもよく覚えています。

排卵誘発剤を使用した不妊治療の開始

そこから排卵誘発剤を使用した不妊治療がスタートしました。毎日排卵誘発剤を飲み、ある程度卵子が大きくなったところでhCG製剤を注射し排卵を促します。そして、そのタイミングで性交を行うのですが、4ヵ月くらい続けても妊娠する気配はありませんでした。

ちゃんと薬で排卵しているのに。私の「多嚢胞性卵巣症候群」という問題は薬の力で解決しているはずなのに。焦りが募ってきた私は夫に一つ相談をしました。貴方にも問題はないか病院に診てもらってほしいと。初めは難色を示した夫でしたが、嫌々ながらも泌尿器科で精子の状態について調べてもらうことが出来ました。その結果が、運動率20%。20代の平均が約50%ほどなので平均より大きく下回っています。私たち夫婦は二人とも妊娠に対して問題を抱えていたのでした。

ショックを受けている夫に、私はかける言葉が見つかりませんでした。でもこれでお互いに次のステップに進む決心はつきました。

人工授精へのステップアップ

次に行った不妊治療は「人工授精」です。精子を人為的に女性の体内へ注入する方法で、ここから保険適用外の治療になります。病院によっても費用に差がありますが私が通っていたところは1回1万円弱。高いところでは2万円以上する病院もあるので、良心的な価格設定です。人工授精のみでは不安で、人工授精前後にタイミングを合わせて性交も行っていました。人工授精も4~5ヵ月ほど行いましたが結果は出ません。

高度不妊治療専門院への転院を決意

このままではただただ時間とお金を消費するだけだと考えた私たち夫婦は、ある病院に電話をかけました。そこは高度不妊治療専門のクリニック。「体外受精」を決意したのです。人工授精で通っていた病院の先生には「まだ若いのだから…」とよく言われました。若いからって何?夫婦ともに問題あるのに?と若さゆえに不妊治療を強く進めてこない病院に嫌気がさしたのも理由の一つです。

新たに通院を始めた病院はさすが専門病院というだけあって、積極的に治療を進めていく方針の病院でした。早速、治療を受け始めた私ですが大きな難問が待ち受けていたのです。それは「自己注射」。体外受精をするためには、まず卵子を一度に沢山作り採卵する必要があります。通常、1ヵ月に1つしか作られない卵子を大量に作るためには毎日薬を投与するしかありません。病院によっては毎日病院に通って注射を打ってもらう方針の病院もありますが、私が通院していたクリニックは通院の回数を減らすため「自己注射」という方法をとっていました。これは毎日自分で自分自身に注射をするやり方です。もちろん、病院で注射の打ち方等、一通り指導はあるのですが、初めて注射を打つときは怖くて手が震えました。そして打つととても痛い。何で私ばっかりこんなに痛い思いをしなきゃいけないんだと泣きながら夫に八つ当たりすることもありました。

自己注射を乗り越え無事に妊娠!

そんな辛い自己注射を乗り越えて卵子を沢山作ったところで採卵。そして体外で受精。運がよく受精卵が3つ出来、そのうち一つを子宮に戻して着床することを祈りました。この期間が2週間ほどだったんですが、とてもとても心臓に悪い2週間でした。自転車に乗るのも良くないんじゃないか、サウナに入るのも良くないんじゃないか、果てはこの食べ物を食べると着床を妨げてしまうんじゃないかと、インターネットで得た誤った知識も信じ込み怯える毎日でした。そしてそんな中迎えた判定日。仕事の都合で病院に行ったのは私だけ。一人で先生と向き合い…そして「おめでとうございます」。嬉しくて大号泣…ではなくニヤニヤが止まらず、でも待合室ではほかの患者さんもいるからと我慢して変な顔になっていました。

その後、夫にも報告し二人で喜びを共有しました。凄く喜んでくれるかな?と思っていたけど、夫はクールなタイプなので返事はそっけない。でも、ニヤニヤが止まらないのは私と一緒でした。

さいごに

体外受精の費用とはトータルで70万ほど。助成金が出るので実質は40万ほどです。治療費が高いと有名な専門病院だったので、普通だともう少し安いかと思います。

この後、無事出産まで辿り着き、今ではやんちゃで元気な子供に振り回されながら過ごす毎日を送っています。育児が辛いなって思う時もあるけれど、不妊治療と比べたら屁でもありません。

そしてこのつらい時期を乗り越えたことで夫婦の絆はより強くなったと思います。

妊娠するまでとても長い時間とお金がかかったけれど、私たちにとってこの時間は必要だったのかなと今では思います。

ももちゃん
みなさまの妊活がうまくいくことをお祈りしております。

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