妊活の体験談

【体験談057】自分の抗体が卵子を攻撃して殺してしまう!?特殊な体質の治療を行いながら妊活に取り組む30代女性の体験談です

体験談の画像57

今回は32歳で妊活を開始された方の体験談をご紹介いたします。

夫婦ともに精子や卵子の問題があり、不妊治療を進める中で、特殊な抗体を持っているという問題も発覚したそうです。珍しい不妊の原因を抱えながら3回の採卵を経験され、今もまさに妊活を継続されています。

ぜひ最後までお読みください。

プロフィール

名前:Nanakoさん(仮称)

妊活時の年齢:32歳

妊活期間:妊活継続中

不妊の要因:精子の問題(詳細不明)、卵子の問題(詳細不明)、抗核抗体ANA高値など

不妊治療:タイミング法、人工授精、体外受精、顕微授精

治療費:200万円以上

妊活に対する夫婦の温度差

私は32歳で結婚しました。夫は41歳。けして若くないのですぐに子作りを開始しました。

生理も順調にきており、すぐに授かるものだと思っておりました。しかし、夫は仕事が忙しいのを理由になかなか夫婦の営みをすることに消極的でした。はっきり言うと営みが営めないでいたのです。

排卵日前後になると私が頼み込んでしてもらうと言うなんとも悲しいことでした。頼んでもできなかったり、遅く帰ってきたりと、できないことを責めてはいけないと思ってはいても、悲しくて言い合いをする日々。

夫は子どもは欲しいと言いますが、本当なのだろうか、私だけの一方的な思いならば子どもは諦める方が良いのか、それとも離婚した方がいいのかと考えるようになりました。

不妊治療の開始で夫婦ともに問題が発覚

不妊治療を始めたのは2018年。きっかけは自分達ではどうにもできないと思い、医療の力に頼ろうと思いました。車は夫が出勤で使っているので、公共交通機関で行ける近いところを選びました。今思うと安易に選びすぎたと後悔しています。

色々と必要な検査をして、その時の検査では私は特に問題ありませんでした。夫は成績良くない値が並んでおりました。より夫の自信がなくなる結果になってしまい、その後の治療に影響してくることになります。

女性の年齢やホルモンの状態によりますが、ほとんどの病院ではタイミング治療、人工受精、体外受精、顕微授精とステップアップしていきます。当然費用もステップアップするごとに増していきます。

タイミングや人工受精するにも飲み薬、注射を伴う治療を行います。私は体外受精するまではほとんど薬は使いませんでした。私はできるだけ自然な形で妊娠したいと思っておりましたので、タイミング治療から始めました。

検査結果で夫はより自信を失っていたので上手くいくわけはありませんでした。人工受精では夫の成績が良くないのできないと言われてしまいました。

病院に通えば、授かるものだと甘く考えていました。

体外受精のスケジュールの説明を受けたとき、怖いと思いました。お腹に自分で注射をする自己注射があったのです。おまけに自分で薬剤を混ぜて注射器に吸い上げて打つのです。

もちろん病院で毎日通って打ってもらうこともできますが、費用がとても高くなるのです。また毎日通うのはなかなか難しいことです。看護師さんがやることを素人の私ができるのか本当に不安に思いましたが、授かるにはやるしかないと覚悟を決めてやりました。

私は卵が大変できやすい体質だそうで21個採卵できました。個数も多いので、全身麻酔での処置でした。体質的なものなのか麻酔から目覚めてしばらく休んだ後でも、フラフラで吐いて吐いて仕方ありませんでした。痛い注射にも耐えて、麻酔後の体調不良にも耐えたのに結果は散々なものでした。

受精に使える成熟卵は1個しかなく、あとは変性卵と未熟卵ばかりで、あとは割れてしまったと、その1個は顕微授精しましたが、受精しませんでした。

先生はこのような結果になった理由を探る為に糖尿病の検査を始め、色々と調べましたが異常は見つからず原因がわからないと言われ、次に採卵しても結果は同じようになってしまうかもしれないと言われました。

治療を続けるかどうかは判断してくださいと半ば匙をなげられたような感じになってしまいました。

採卵をしたことで、夫だけのせいではなく私にも問題があったと初めてわかったのです。ホルモンはとてもバランスよく問題はなくてもです。

採卵をきっかけに夫との関係が良くなりました。私にも原因があることで心に余裕がでたのでしょうか。元々優しい人なのですが、色々と労ってくれるようになりました。

不妊治療専門の病院に転院

原因がわからないことに納得がいかず、2020年から今も通っている病院に転院することにしました。40年以上前から不妊治療を専門にやられてきたとても有名な病院です。通うのには時間がかかりますが、藁にもすがる思いでした。

私が懸命に治療に取り組む姿を見て、夫も前向きに協力的になってきてくれていました。夫には亜鉛サプリメント、私は葉酸サプリメントを飲むようになり、以前から食事バランスには気をつけていましたが、なお力を入れて生活するようになりました。

転院した病院で検査をしたら、引っかかる項目がありました。

抗核抗体ANAは基準値40倍なのですが、私は640倍もありました。こちらは転院した病院で初めての血液検査をしたときにわかりました。以前の病院ではなかった項目でした。この抗体が妊娠できないことに関係しているのかはまだわかっていないそうです。私のようにこの値が高くても自然妊娠されて、普通に何事もなく出産されている方もいらっしゃるからです。

早速、採卵に向けての治療を始めました。注射をHMGフェリング300から始めて、途中からフェリング350とゴナトロピン30を混ぜたものになり、1日置きにセトロタイドを注射しました。途中から2箇所に注射するんです。

全身麻酔で49個取れました。10個顕微授精、4個体外受精で7個前核期凍結できました。割れた卵はありませんでした。やはり技術の差があるのだろうかと思いました。

今回の採卵でわかったことがありました。私は自分の卵を攻撃して殺してしまう別の珍しい抗体も持っていると言うことです。1~2%の割合だそうですが、卵が育ちやすくても攻撃してしまうことで成熟卵が少ないと言う結果になってしまうのだと。

ショックは大きかったですが、原因はすぐにわかりました。病院選びは大切です。

ももちゃん
「抗核抗体ANA」「私は自分の卵を攻撃して殺してしまう抗体を持っている」という原因について、お医者様は何かおっしゃっていましたか?

何が原因と言うことはわかっていないそうです。遺伝的なことなどもわかりません。

ここから申し上げることは私の浅い知識に基づいてお伝えすることではございますので、定かではないのですが、父方の祖母が膠原病を患っておりました。膠原病は遺伝的に病気でもあると言われており、母が隔世遺伝になる可能性があるから私がいつか膠原病になってしまうのではないかと子どもの頃から心配しておりました。

膠原病の診断の1つに抗核抗体ANAがあるから高いことが上げられるようですが、この値が高いから膠原病であると言うわけではないです。

祖母はかなり子どもを授かりにくかったそうで、父を授かったのが当時40歳とかなりの高齢であったそうです。体質的なことを言うと私が祖母に似ていると母は言っています。ちなみに私には2歳離れた妹がおりますが、2人子どもを自然に妊娠しております。

現在3回目の採卵に挑戦、4回目を検討中

採卵してから1周期はお休みです。移植の為に子宮内をフカフカにしていくのです。

移植するまでに2日に1度エストラーナテープを張り替えてホルモン補充していきます。前核期は2日育った卵で4個を1つの試験管で凍結させます。1度に4個解凍することになります。

移植前日に解凍して3日目の卵を移植します。解凍の衝撃に耐えられず、移植が中止になることもあります。

また病院によっては5~6日目まで育てて胚盤胞を移植することを目指すところもあるようです。胚盤胞の方が妊娠率が上がるためです。でも胚盤胞まで育つ前にダメになってしまう卵も多く最悪移植できないことにもなるのです。

この病院では1個移植して残りを胚盤胞を目指して育てて、育ったらまた凍結すると言う方法を取っています。

1度目の移植では妊娠にいたらず、残りの卵も胚盤胞になりませんでした。

2度目の移植で初めての陽性判定の検査薬を見ることができました。1つ胚盤胞まで育ってくれて凍結できました。心拍確認までできて、順調で病院を卒業したのですが、10週目で流産してしまいました。

流産手術をしてからすぐにポリープが見つかり、手術をしました。

3度目の移植、胚盤胞で期待していたのですが妊娠には至らず、先月人生で3度目の採卵をしました。

成熟卵がとても多く、期待をしていたのですが、結果は前核期4個しか凍結できませんでした。受精させてみたら成熟卵が異常受精卵ばかりになってしまいました。

先生には抗核抗体ANAの影響があるせいで、成熟卵であっても受精させると受精しないと言う結果になるのではないかと言わざるをえないと言われました。移植する予定でしたが、続けての採卵を薦められました。私はすぐに返事をすることができませんでした。 費用のことが頭によぎったからです。

今までの治療で200万円以上かかっています。 助成金はあと2回となりました。43歳までに6回しか申請できません。お金は戻っても、時は戻せない、今は今しかないと4度目の採卵を決めました。 結果はどうなるかわかりません。どこかで諦める決断をするときがくると思います。

いつまでこの迷路でさ迷うことになるのか、、今はゴールできる日が来ることを願って治療を続けています。

曖昧な情報で混乱させてしまったのではないかと思いますが、不妊治療されている方やこれからされる方に何か参考になればと思い、書きました。

ももちゃん
みなさまの妊活がうまくいくことをお祈りしております。

 

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