今回は33歳で妊活を開始された方の体験談をご紹介いたします。
妊活がうまくいかない不安や金銭面の不安を抱え、夫婦の価値観も合わずストレスが溜まる日々。けれど、一度心身をリセットしようと考えて、通院をお休みしたところ自然妊娠でお子さんを授かったそうです。
ぜひ最後までお読みください。
プロフィール
名前:Yuukoさん(仮称)
妊活時の年齢:33歳
妊活期間:不明
不妊の要因:不明
不妊治療:タイミング法
治療費:不明
思うようにいかない妊活
こんにちは、私は現在30代半ばの専業主婦です。2歳年下の夫と1歳半の娘がおります。
結婚してから子供を望みましたが、妊活~出産するまでなかなか思う様には行かない日々でした。ですので、今妊活中の方のお気持ちは非常によくわかります。
焦りや夫とのケンカ、周囲からの無言の圧力、本当に妊娠するってこんなに大変なの?!と思うことばかりですよね。
私達の場合妊娠に向けて活動を始めたのは結婚後1年が過ぎ、結婚式が終わった日からでした。それまでは必ず避妊をしておりました。
夫は呑気なもので、きっとこれで妊娠するよ、なんて言っていました。この時の年齢が妻32歳、夫30歳でした。
まだまだ妊娠を望める年齢で決して出産するのに遅くもないので私もすぐに妊娠するだろうと軽く考えておりました。念の為風疹の抗体検査も2人とも済ませて、結婚後就職した会社には1年は務めたので育児休業手当をもらえる基準を満たしており、これで妊娠しても大丈夫と、準備を整えておりました。
残念ながらその時には妊娠しなかったものの週に1~2回くらい仲良しし、そのうち授かるよね、なんて話していました。しかしそれから1年経っても私たちが子供を授かることはありませんでした。
検査をするも不妊の原因はわからず
健康な男女が1年妊娠できないのは不妊ではないかと思い、夫と相談して初めて産婦人科の病院へ行きました。
この時妻33歳、夫31歳、初めての子供を持ちたいという時です。
まずは不妊の検査です。私は卵管通水などの検査をし、異常なしでした。夫も精子の検査をし、精子の運動量が少しよくない結果でしたが大きな異常はありませんでした。
医師からはタイミング法のお話、基礎体温のお話、クロミッドという排卵誘発剤を使う話、食生活では高タンパク質で低糖質なものを食べると良いとの話がありました。具体的にお話すると卵料理が良いとおっしゃっていました。
私たちは食生活を改善しながら基礎体温を測り、薬も使用しタイミングをとる生活を始めました。
しかしこれがなかなかうまく行きません。
まず仕事との兼ね合いがうまく行きません。夫は夜勤の多い仕事であるためタイミングを取りたい日に不在の時も多く、すれ違いと焦りからケンカになることもしょっちゅうでした。
私の方も自分の排卵周期に合わせて片道車で30分以上かかる病院に通うことが負担になっていました。会社ではやはり急に休むことになってしまうのが申し訳なく、上司に私の仕事の席の人員を増やして欲しいなどの相談もしておりました。
上司もそろそろ出産もあるかもしれないよね、と前向きな対応でした。
夫婦の価値観のすれ違い
しかし3ヶ月経っても妊娠することはできませんでした。
病院の方からはステップアップした妊活に移るか考えておくように言われました。私は不安で仕方なかったです。
夫は相変わらず呑気でしたし、お金がかかることや体への負担、仕事との両立がどうなるのかさっぱりわからなかったからです。お金は大体2回病院に行くと1万以上は無くなりました。
そんな折、義母が夫に連絡し妊活のデリケートな話をかなり教えていたことがわかりました。私は1回の生理を迎えただけでも本当に悲しいし、なんとも言えない自分の体を責めるような気持ちに押しつぶされそうになっているのにどうだった、ああだったと口外して欲しくなかったのです。
夫とこれまでで1番大きなケンカをしました。さらにちょうど風邪のシーズンで体調も悪く本当に精神的にも肉体的にもぐちゃぐちゃな感じでした。運が悪いのは重なるようで上司がせっかく増やしてくれた私の席の人員をよそに持っていかれるということも発生しました。
全て嫌なことばかり続きましたがこの月に沖縄への旅行がありなんとか気分を変えようと思っておりました。しかし旅先でインフルエンザにかかり帰ってきてすぐに病院へ、さらに1週間会社を休むこととなりました。この休みの間も夫とはケンカをし、両親がヘルプにくる事態にまで発展しました。
もう妊娠うんぬんの話ではなくなってきた気がしました。
妊活を休むことを決意
1週間強制的に休み、少し落ち着いてきた頃いろいろなことを考えました。
こんなに気が立っていたら妊娠なんてできないんじゃないか?カリカリしてしまうということは自分の器に今の状況があっていないのではないか?もしかして知らないうちに忙しすぎになっていたのではないか?
体も精神も一度リラックスすることが大切かもしれない。私は妊活をしばらく休むことにしました。
それだけではなくもしかしたら仕事がかなり負担になっているのかもしれないとも思うようになり仕事の退職も考え始めます。さらに結婚後引越しして頑張ってきたものの夫の早朝の出勤に合わせたお弁当作りや送迎、大変だけど頑張って無理していたかもしれないこと全部辞めてみようと考えました。
まずは母体である私の体と精神の健康、これが1番大切なことだとの思いに至りました。
その後半年をかけて会社を辞める準備をし、今より夫の会社に近い場所への引越しもすることにしました。基礎体温はずっと測り続けていましたし、タイミングもとってはいましたが産婦人科に通うことはしませんでした。
退職が決まった後は有給消化で約1ヶ月間、好きな占い本を読みゆっくり過ごしました。
すると引越しを計画していた月は種子の年の種子の月、まさに新しい種を撒くにふさわしい月であると書かれていました。少し希望の光を感じました。さらに占いの情報を集め寝室の枕の向きを心身がゆったり休めるという方角(北)にするとよいというようなことも見聞きしました。後日引越ししてから枕もそのように変えてみました。
心身ともにリラックスできる環境が大切
引越しのどさくさで体温計と基礎体温の記録帳をなくしてしまい、その月は体温を測ることもせず普通に引越しの片付けなどをしておりました。夫婦で一緒にいる時間も増えたので会話も楽しくなり仕事もないので体も楽でした。
夫が帰ってきた時に仲良しすることもでき、今までではできなかった時間などでも気楽にできるようになりました。そんな折生理が遅れているなと思い妊娠検査薬を使ったところ初めての陽性反応が出ました。
これまで何十本も陰性の結果で捨ててきたあの棒に初めてはっきりとした印が出たのは信じられない思いでした。
しかし心のどこかでああやっぱりな、との思いもありました。やはり私はどこか頑張りすぎていたのかもしれません。そのような気の張りつめた状況では授かるものも授かれないのかもしれないです。
会社を退職して1ヶ月後の妊娠でした。この時妻34歳、夫32歳となっていました。
おわりに
仕事だけが原因ではないかもしれませんが、不妊で苦しんでいる方には、ただゆったりすれば解決する場合もあるという事を知っていただければと思いました。もちろんお金のことなど色々な心配がありますので、仕事と両立できる人はその方が良いとは思います。
ただ今の自分が心身ともにしっかり休めてリラックスできている状態かどうか気にしてみてください。
まずは母体となる自分の状況を良いものにしてから妊活を頑張って欲しいなと思います。
私は仕事を失いましたがあの時の決断をしなければ今娘はいなかったと思うので後悔はないです。ちなみに出産時は35歳になっておりました。
少しでも皆様のご参考になれば幸いです。