妊活中の検査

卵管造影検査は痛いって本当?検査の目的から流れまで勉強して準備しましょう!【体験談あり】

卵管造影検査について教える看護師

「赤ちゃんが欲しい!」と妊活をはじめる人が病院に行ってすることといえば、まずは不妊検査ですよね。

その中でも『卵管造影検査』という検査を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?

本記事のポイント

・卵管造影検査って具体的に何をするの?
・すごく痛いって聞くから体験談を知りたい!

この記事ではそんな疑問を持っている方にお答えします。

・これから卵管造影検査をする予定の方/検査の痛みが不安で体験談を知りたい人におススメですね。
ももちゃん

卵管造影検査について

卵管造影検査とは、造影剤を子宮から卵管に流し入れエックス線写真を撮影し、子宮や卵管に異常がないか検査するものです。

卵管造影検査で何が分かるの?

子宮に流し込んだ造影剤は卵管を通ってエックス線写真に白く映るため、それらを観察することで次のことが分かります。

検査で分かること

・子宮の形の異常はないか(子宮奇形)

・子宮内にポリープはないか

・卵管は狭いか(卵管狭窄)通っているか(卵管閉鎖)

・卵管周辺に異常はないか

ほとんどの場合、不妊治療の初期段階か、タイミング法でなかなか妊娠に至らない方が検査をすすめられます。

卵管造影検査の流れ

生理が終わった頃から排卵前までに検査をします。排卵した後だと、造影剤で卵子を押し流してしまう危険があるからです。

病院から、検査する当日は絶食を指示されることが多いようです。

検査の流れ(体験談を元にしています)

  • 内診台で超音波検査をし、排卵していないかを確認します。
  • レントゲン室に移動し、下半身の衣服を脱いでベッドに仰向けになります。(お腹に布をかけてもらえます)
  • 検査はすべて医師が行います。膣から子宮内にカテーテルを入れ、子宮から抜けないようにバルーン(風船のように膨らむもの)を膨らませます。
  • カテーテルに造影剤を流し入れます。
  • ベッドで仰向けになったまま、造影剤が子宮から卵管、お腹の中へと流れる様子をエックス線で撮影します。
  • 2~3分後、造影剤の広がり方を見るために再度撮影します。

レントゲン室に移動してから、検査は5~10分程度で終わります。検査後には多少出血することがあるので、抗生剤を処方されます。

その日のうちに撮影したエックス写真と共に結果を聞けることが多いです。

検査でかかる費用

検査自体は保険適用とする病院が多いです。しかし、カテーテルなどの消耗品は保険適用外になり、検査中に造影剤を追加する時には別途料金がかかります。

平均して10,000円前後とされています。

決して安くはないですが、妊活の方針にかかわる検査なので大事ですね
ももちゃん

卵管造影検査の痛み

卵管造影検査=痛いという印象を持っている方がほとんどではないでしょうか?周りから話を聞いて不安に思っている方もいると思います。

結論から申し上げますと、痛みの感じ方には個人差があります。

その理由は、カテーテルを挿入する時や造影剤が卵管を通過する時に痛みが発生するからです。卵管が詰まっていたり狭かったりするとどうしても痛みを感じやすくなってしまいます。

 

なお、全く痛みを感じなかったという方がいるのも事実です。

検査後にめまいや貧血を起こしてしまう方も稀にいるようですが、病院のベッドで横になって休むこともできるので安心してくださいね。

また、検査後の体調はさまざまですので、念のため検査後の予定は入れないことをおすすめします!

痛みに弱い方や不安がある方には事前に鎮痛剤を処方してくれる病院もあるので、先生に相談してみてくださいね。

検査で異常がわかったら

卵管造影検査後、もし子宮や卵管に異常があった場合は今後の治療方針が変わっていきます。

卵管が完全に癒着していたら自然妊娠や人工授精は難しくなるので、別の治療を考えていくことになります。

治療案として、卵管の左右両方ともが癒着していた場合は卵管の癒着を改善する手術をするか、体外受精に切り替えるという方法があります。

片方だけ卵管が無事に通っている場合は、タイミング方や人工授精でも妊娠できる可能性があります。

しかし片方の卵管での自然妊娠の可能性はどうしても低くなるので、ご家族や病院の先生とも相談して今後の治療方針を決めていきましょう。

体験談

体験談

では、実際に検査をした20代女性の体験談を紹介します。

彼女は自己流のタイミング法ではなかなか妊娠に至らなかったので、産婦人科の先生から卵管造影検査を勧められたそうです。

私の場合、卵管造影検査は重い生理痛のような痛みでした。

もともと痛みには強いタイプでしたが、検査前あまりにも周りから「痛い」「地獄」と聞いていたので、怖くてガチガチに緊張していました。

カテーテルを入れたときの痛みはそれほどなく、少し圧迫感があるくらいでした。

思わずグーっと力んでしまうような痛みがきたのは造影剤が流し込まれたときです。

先生は顔をしかめる私を見て、「すぐレントゲン撮るからね」と言って素早く検査を終えてくれました。

体感として、痛かったのは数秒程度です。

検査後、終わった!と思い急に立ち上がったので少しふらついてしまいました。

少しベッドで休ませてもらい、その日のうちに結果を聞くことができました。

検査の結果、卵管が少し狭いもののちゃんと通っていることが分かり、とてもホッとしたのを覚えています。

卵管造影検査は確かに痛かったですが耐えられないほどではなく、検査によって安心が得られてよかったと思います。

まとめ

今回は卵管造影検査の流れや痛みなどをご紹介しました。体験談にあったように確かに痛みはあるようですね。

しかし検査をすることで安心できたり、次のステップに進めたりとメリットも大きいです。

さらに卵管造影検査の最大のメリットは、検査によって妊娠しやすくなること!

造影剤が卵管に流し込まれるため狭い卵管が広がり、卵管の通りや働きを良くしてくれるのです。

詳しくはこちらで解説しています。

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これから検査を受けるけど、痛みが不安…という方に1つアドバイスをするなら、リラックスすることです!

緊張で体が固くなると余計に痛みを感じやすくなってしまいます。まずは深呼吸して、「これで妊娠しやすくなるぞ!」と自分に言い聞かせながら、検査を乗り越えましょう。

もちろん無理は禁物ですから、パートナーや先生とよく話し合ってくださいね。

ももちゃん
みなさまの妊活がうまくいくことをお祈りしております。

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