妊活の体験談

【体験談016】30代からの不妊治療は早くない!?33歳で妊活を開始、人工受精3回目で無事妊娠。

体験談の写真16

今回は33歳で妊活を開始された方の体験談をご紹介いたします。

子宮頸がん検査の際に不妊治療を勧められたことをきっかけに、妊活を開始。まだ30代前半だったため不妊治療には抵抗があったそうですが、夫婦ともに不妊の問題があったことや周りに意外と不妊治療の経験者が多いことに背中を押され、不妊治療に挑戦されました。

人工授精3回目で無事妊娠し、今は二人の男の子の育児を楽しんでおられるようです。

ぜひ最後までお読みください。

プロフィール

名前:Moeさん(仮称)

妊活時の年齢:33歳

妊活期間:約1年半

不妊の要因:子宮筋腫、精子の運動率の低下

不妊治療:人工授精

治療費:約9万円

 

■まさか自分が不妊治療を勧められるとは

私は30歳で結婚しましたが、夫と付き合って半年でスピード結婚したので、まだ二人の時間を大切にしたかったのと、仕事が好きでバリバリ働くタイプだったので、結婚後も当分の間は子供を作る予定はありませんでした。

そんな中、32歳の時に受けた子宮頸がんの検査の際、産婦人科医から、大きな子宮筋腫が複数あるので、もし妊娠を望むなら不妊治療の専門病院に行ってみてはどうかと言われ、とても驚きました。

2歳年上の夫にはすぐに報告しましたが、夫婦の共通認識として、まだ不妊治療を始める年齢ではないと思っていましたし、やはりお金がかかるだろうと思われること、また、子供は望めばすぐにできるのではないかと信じていました。

そのままの状態で1年が過ぎ、その間、自然妊娠を狙ってみたことも何度かありましたが、うまくはいきませんでした。

そして、33歳で行った翌年の子宮頸がんの検査時に、再度、不妊治療の開始を強く勧められたこと、また、その頃には親友が妊活のため通院し始めたという話を聞いていたこともあって、私も本格的に妊活を始めようと、ついに決心しました。

■妊活の開始、原因は私だけではなく…

産婦人科医に勧められた専門病院は、いきなり通うにはハードルが高かったので、親友が通っていた不妊治療も行える産婦人科クリニックに通うことにしました。

そのクリニックは、待合室や会計窓口などが、不妊治療とその他一般の産婦人科で完全に分かれていたので、待合室には不妊治療を受けている方のみがいる状態でした。緊張しながら周りの方たちを見てみると、自分よりも年上の方や同年代の方に加え、年下と思われる方も複数人いて、通い始めるにはちょうど良い年齢だったのかもしれないと、少し安堵しました。

風疹抗体などの血液検査、尿検査、もちろん子宮筋腫を含めた内診も受け、最初に勧められたのはタイミング法、それから夫の精液検査も受けることになりました。夫は不妊治療に協力的だったので嫌がられることはなく、翌週、専門の容器に精液を入れ、予約の時間にクリニックに向かいました。少し複雑な気持ちで培養士さんに精液を渡し、30分ほど待った結果は、精液の量は問題ないものの精子の運動率が少し悪いとのことでした。

妊娠しない原因は、私の子宮筋腫のせいだと思っていましたが、夫側にも理由があるのかもしれないと、この時初めて知りました。

先生からは、人工授精をする際には元気の良い精子だけを残すので、タイミング法の2倍の妊娠率(それでも6~8%)になることや、卵管造営で卵管を拡げて妊娠しやすくする方法もある旨の説明を受け、概要が書かれた紙をもらいました。

それでもやはり心の中では、本格的な不妊治療の開始にはまだ少し抵抗があり、しばらくはタイミング法を続けてみることにしました。

■意外と多い経験者

夫婦とも、クリニックから処方されたものはありませんでしたが、夫には亜鉛やマカのサプリを飲んでもらい、私も身体を冷やさないようにしたり、基礎体温を付けたりしながらタイミング法を続けました。

しかし、半年経っても妊娠はせず、34歳になったこともあって夫とも相談し、人工授精をする方向で再度クリニックへ通い始めることにしました。

その頃には自分でもいろいろと調べていて、年々卵子が老化していくので妊娠する可能性が下がっていくことや、不妊治療は一般的に、タイミング法の次は人工授精があること、体外授精や顕微授精などとの違いも理解していました。

そして何より、親友を含めた自分の友人たちや会社の先輩たちの中にも、不妊治療の経験者が意外と多いことがわかり、自然妊娠ではないということに対して、だいぶ抵抗がなくなってきていたと思います。

■そしていよいよ人工授精へ

1回目の人工授精を受けるにあたり、夫婦関係の確認のため、戸籍と同意書の提出が求められました。(戸籍は最初の1回のみ、同意書は毎回提出しました。)

いよいよ治療が始まるのだなという少し重たい気持ちになりましたが、予約していた日に夫が出張になることがわかり、キャンセルすることに。クリニックへは、ずっと一人で通っていたのですが、夫の協力も不可欠なのだと、今さらながら再認識させられました。

その翌月、排卵日の1、2日前にクリニックへ行くと、先生が内診で卵の状態を確認し、人工授精を行う日時が決まりました。そしていよいよ実行の日、予約していた早朝7時半に培養士さんに精液の入った容器を渡して、処理のため1時間ほど待ちました。

先生から、培養前後の精子の運動率や各種値の説明と、今から人工授精を行うことの意志の確認後、それでは始めますと診察台へ向かいます。

間違いがあってはいけないからか、カーテン越しに精子が入ったカテーテルの名前シールを見せられ、再度名前を確認された後、子宮に直接注入することで人工授精が行われました。緊張しましたが特に痛みはなく、心の中で「妊娠しますように」と願っていました。

先生からは、もし生理が来たら次の排卵日の前に来るようにという説明を受け、1回目の人工授精は終わりました。結構あっさりしているものだなと拍子抜けしたような感じと、とりあえず終わったという安心感で少し疲れたような気分でした。

費用は、最初の卵の状態を確認する日と合わせて、1回あたり3万円ぐらいだったと思います。

結局、強く勧められなかったというのもあり、卵管造営は受けずに人工授精のみを行いました。

■不妊治療と仕事の両立はここが困る

1回の人工授精を受けるには、私が通っていたクリニックの場合、排卵状態を確認する日と、実行する日の最低2回の診察が必要でした。

排卵状態を確認する排卵日1、2日前は、前回の生理日から算出できますが、卵の状態を見てから決める実行日は、先生が判断するため予定が立てられません。

職場に、不妊治療中であることを伝えるかどうかはとても悩みましたが、当時はちょうど仕事が忙しい時期ではなかったため、上司にも言わず、通院のために午前中に休む旨を伝えるのみでした。月に2回、午前休みをとることが続いたので、会社の上司や同僚たちは不思議に思っていたかもしれません。

■3度目の人工授精で妊娠判明

1回目の人工授精後に生理が来た時は少し落ち込みましたが、5、6回は人工授精を続ける旨の説明を最初に受けていたので、2回目の人工授精後に生理が来た時も、まだ気持ちには余裕がありました。

そして、3回目の人工授精後、生理が予定日より数日遅れていたので、念のためと妊娠検査薬で検査すると、陽性を表す線が出ました。正直、嬉しいというよりは驚きとか戸惑いの方が大きかったように思います。

不妊治療まで受けて強く妊娠を希望していながらも、自分の中で新しい命が育っているかもしれないという事実と、妊婦としてやっていけるだろうかという不安が急に押し寄せてきました。夫と親友に報告し、同じく不妊治療中だった親友が電話口で泣いて喜んでくれたのを聞いて初めて、あぁ不妊治療が実を結んだのだと実感しました。

翌日、本当に妊娠しているか確認のため、いつものクリニックに行きましたが、待合室はまだ不妊治療の方に案内され、少しガッカリしました。

内診の結果、先生からは「ひとまずおめでとう」と言ってもらえましたが、まだ子宮外妊娠や流産の可能性もあるとのことでした。それでも、エコー写真に映った米粒のような赤ちゃんを見せてもらい、ちゃんと妊娠していたのだと、とても嬉しかったです。

その後、不正出血や腹痛などもあり心配しましたが、赤ちゃんの心拍確認ができ、母子手帳をもらった後からは、念願の妊婦さん向けの待合室に変わりました。妊活を始めてから1年が経っていたので、なんとも感慨深い気持ちだったのを覚えています。

不妊治療中、妊婦さんや子連れの方を見て、羨ましいとか妬ましいと思うほど精神的に追い詰められてはいませんでしたが、周りが全員妊婦さんだと、少しざわざわした気持ちになっていたと思います。そういう意味で、配慮のあるクリニックに通えたのは良かったと思っています。

それから職場へは、妊娠がわかった直後に報告していました。残業の多い職種で、その頃からまた忙しくなっており、報告しておいた方が良いだろうと判断したためです。その後、無事に第一子を出産し、その2年後の37歳の時には再度不妊治療を始め、3回目の人工授精で第二子にも恵まれました。

現在は、男の子二人の育児に追われる忙しい日々を送っています。

■妊活に向き合う

妊活という言葉がメジャーになり、不妊治療に対する情報も得やすくなりました。社会の理解も、少しずつですが以前よりも深まってきているのではないかと思います。

ですが私のように、子供は望めばすぐできるとか、不妊治療はある程度年齢が上になってから行うものだとか、不妊治療=体外授精で少し抵抗を感じる方や、高額な費用がかかるのではないかと心配になる方も多いのではないでしょうか。

不妊治療にはたくさんの方法があり、段階を踏んでそれぞれに合った治療方法があります。妊活についてパートナーとよく話し合いながら、勇気を持って一歩踏み出して欲しいなと思っています。

ももちゃん
どのように不妊治療を進められましたか?

不妊治療時の時系列は以下のような感じでした。

12月に不妊治療のできる病院へ

翌1月~7月にタイミング法、7月に再度病院へ行く

8月に人工授精を予定するもキャンセル

9、10、11月に人工授精

12月に妊娠発覚、12月末に母子手帳交付

ももちゃん
みなさまの妊活がうまくいくことをお祈りしております。

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