妊活の体験談

【体験談090】体外受精ってどんなことをするの?どのくらいの期間やお金がかかるの?31歳女性の移植体験談をご紹介します!

体験談の画像92

今回は31歳で妊活を開始された方の体験談をご紹介いたします。

31歳で体外受精を経験され、1度の移植で妊娠に成功されたそうです。採卵や移植についてのお話を実際のスケジュールを交えて詳しく説明していただきました。

ぜひ最後までお読みください。

プロフィール

名前:Sizukoさん(仮称)

妊活時の年齢:31歳

妊活期間:約1年間

不妊の要因:特になし

不妊治療:体外受精

治療費:50万円弱(内、助成金30万円)

不妊治療のきっかけ

結婚5年、子どもを自然に待っていた私たち夫婦はなかなか子どもに恵まれませんでした。授かりものだから仕方ないよねと言ってはいたものの、30代に入り義理の母の体調が悪くなったことがきっかけで本格的に子どもが欲しくなった私たち。

私が31歳の頃、ついに不妊治療を開始しました。そのとき主人は32歳でした。そしてタイミング法からはじまり、最終的には体外受精をして妊娠をすることができました。妊活の期間は1年程です。さて今回はその中でも「体外受精」について詳しくお話したいと思います。

体外受精の流れ

まず体外受精・胚移植の治療の一連の流れをざっとお話しします。

体外受精

排卵誘発
採卵
受精
受精卵
凍結保存
胚移植
血液検査による妊娠判定

女性は自然だと通常1個しか毎月排卵をしませんが、体外受精の治療で飲み薬や注射などの誘発剤を使用することで複数個の卵を育てることができます。(これが「排卵誘発」です。)

そして卵が成熟したころ、卵子を手術によって体外に取り出します。(これが「採卵」です。)

私の通ったクリニックでは通常、1回の採卵で平均6個の卵子が採れますと説明を受けていましたが、結果私は2個しか取れませんでした・・・かなりショックを受けたことを覚えています・・・泣

男性は排卵日当日に採精をします。(出張や急な体調不良の時に備えて、事前に採精・凍結もできます。凍結精子を使っても受精率に関係ありませんからご安心を!ちなみに私たち夫婦も事前に凍結しておきました。)

ここからは病院側のお仕事です。まず受精をしてもらいます。これを培養し、受精卵になれた場合、採卵の3日後には初期胚という段階に。そして5日目には胚盤胞になり、「凍結保存」をしてもらいます。

1回の採卵で凍結できる胚の個数は平均で1、2個だそうです。(私は2個のみの採卵でしたが、2個ともに胚になってくれていました。)

胚移植

さて、ここからいよいよ胚移植をする日程を決めていきます。

凍結保存ができたら一旦生理を待ち、次の生理が始まったら胚移植の準備をします。(ちなみに移植は数か月後でもOKです。)そしてホルモン剤の飲み薬、貼り薬を使って状態を整え、凍結胚を融解→移植します。

その後、約10日~2週間後に血液検査で妊娠判定が行われます。妊娠していなかった場合は、凍結胚が残っていればさらに翌月胚移植を行います。残っていなければまた採卵からスタートです。

ここまでが体外受精の概要です。

実際の移植スケジュール

では次に、胚凍結をした後から胚移植までの実際の私のスケジュールを書いていこうと思います!

2個の胚を凍結保存した後、生理が始まってすぐ病院へ。そこで前述の通りホルモンを補充するための飲み薬(ルトラール)と貼り薬(エストラーナ)を渡されました。

エストラーナは皮膚から吸収されるホルモン剤で、2日置きに新しいものと交換します。ルトラールもエストラーナテープも、貼る枚数を間違えたり、日にちを間違えたり、忘れたりしたら気づいた時点で直ちに来院です。場合によっては胚移植が中止になってしまうため、アラームをかけてめちゃくちゃ気を遣う過ごす1か月を過ごしました・・・!

10/26 エストラーナ2枚貼る

10/28 エストラーナ2枚貼る

10/30 エストラーナ2枚貼る

11/2 エストラーナ2枚貼る

11/3 エストラーナ2枚貼る

11/5 診察 エストラーナ4枚貼る

11/7 エストラーナ6枚貼る

11/9 エストラーナ8枚貼る、ルトラール3錠飲む(朝・昼・晩)

11/11 エストラーナ4枚貼る、ルトラール3錠飲む(朝・昼・晩)

11/13 エストラーナ4枚貼る、ルトラール3錠飲む(朝・昼・晩)

11/14 胚移植日

11/15 エストラーナ4枚貼る、ルトラール3錠飲む(朝・昼・晩)

11/17 エストラーナ4枚貼る、ルトラール3錠飲む(朝・昼・晩)

11/19 エストラーナ4枚貼る、ルトラール3錠飲む(朝・昼・晩)

11/21 エストラーナ4枚貼る、ルトラール3錠飲む(朝・昼・晩)

11/23 エストラーナ4枚貼る、ルトラール3錠飲む(朝・昼・晩)

11/25 エストラーナ4枚貼る、ルトラール3錠飲む(朝・昼・晩)

11/27 判定日(妊娠判定)

エストラーナはおなかに貼るのですが、ずっと貼っていたら結構被れてしまったため、ちょっとずつ位置を前回貼ったところからずらしながら時計回りに貼っていきました。(ちなみにはがれやすい人は妊娠率に影響があるためジュリナという飲み薬に変えてもらうこともできるのですが、妊娠率はエストラーナとほぼ同等ですが費用が11000円程高額になります・・・!)

ネット上で、貼る位置によって効果が変わってくるらしいとどなたかのブログで読んだのですが「いやっどこでもそんなん変わんない。大丈夫!」と先生に言われました笑

やる側からしたら神経質になってるから仕方ないんですけど、どうしてもネットで検索してしまいますよね。でも、ネットの情報には間違いも多いことをお忘れなく!やっぱり先生の言うことが一番ですよ。何事も、不安になったらまず先生に連絡しましょう。

そして11/14、忘れもしない先生の一言を貰った日・・・そう、それは胚移植当日のこと。

緊張MAXで病院の手術室へ入り、手術台に横たわるとすぐに先生到着。

「痛いですか?」と聞くと、「人によるよねー」と言われ、確かに。と思いつつ、黙れない私。「緊張しますね」と言うと、「そうですよねー」と返される。そんな雑談にもならないウザがらみをしながら手術開始。細い筒状のものを膣の中に入れられます。痛みはまったくありません。「今から(胚を)戻しますねー」と言われた2分くらいあと。

・・・その時、先生はこう言ったのです。

先生「あっ!・・・あぁ~」

・・・なに?あっあぁ~ってなに!??

先生「もうちょっと奥にも置けたなぁ~。でもまだ1個残っていますから!」

・・・・・・・・・なんだと!?

もちろん大丈夫なんですけど、もう少し奥に戻したらもっと安定したかな、ということらしいです。思っても言うなよ。と怒りつつ、小心者なので何も言えませんでした。(ちなみに私は過去に子宮癌になりましたが、その時も医者に「癌です。ガーン、です。」って本当に言われたことがあります。これには衝撃すぎて言い返す余裕もありませんでしたが・・・)

デリカシーのない医者が世の中に多いのか、たまたま私のエンカウンター率が高いのか。(ちなみに1年後、この先生は不妊治療の雑誌のトップページに載っていました。今は独立して不妊治療専門のクリニックを経営しているそうです。腕は良いんですよ。)

さて、脱線してすみません!話を戻します。

胚移植した当日は、ゆっくりと慎重に歩いて帰宅しました。なにか、こぼれないように。夜中はおなかを温めるためにお風呂にゆっくり入りました。そして11/27、結果の日。採血をして、待合室で待機です。受験の合格発表の時のようないやな時間の流れと心持ちでした。

そして判定は・・・

「おめでとうございます。4週4日目です。」とのことでした!あまりにも驚いて、その後先生の説明が一切耳に入りませんでしたが支障はありませんでした。

さて余談ばかりになってしまいましたが、以上が私の体外受精の体験記です。これから不妊治療に踏み切ろうとしている方、現在頑張っている方、結果待ちでドキドキして、一日がすごく長い方。とっても気持ちがわかります。

ネットには良いことだけでなく、知りたくなかったこともあちらこちらに溢れていて気分が落ち込むこともあると思うのですが、自分が選んだクリニックと先生たちを一番に信じてください!不安になったら、まず先生に相談してください。私の体験記も、どうかそんなみなさんの一助となりますように祈っています。

まとめ

31歳の場合の妊娠率

夫婦ともに体のどこにも異常がなく(私たち夫婦も検査を受け、どこも異常なしでした)原因不明での子どもができない夫婦は、実に7割以上だそうです。そして不妊治療に一番大切なのは、年齢だそうです(特に女性)。

ちなみに31歳の女性が胚移植1回行ったときの妊娠率は30~40%。2、3回胚移植を繰り返すと、80~90%の方が妊娠できるそうです。

通院した回数

採卵の月 8回

体外受精の月 4回

これらの2か月は、結構時間まで指定されるので仕事をされている方は上司に事前報告をしておいたほうが絶対無難です!

体外受精をする月にかかった費用

約17万弱円

排卵誘発、採卵、胚凍結、胚移植→東京都のため、申請をしたら30万円が助成されました。病院側で助成金申請のことは教えていただけますが、申請用紙などは一切もらえないので自分で東京都のHPを確認し、書類をコピーしました。

ちなみに採卵の月は50万弱かかりました。

ももちゃん
みなさまの妊活がうまくいくことをお祈りしております。

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