不妊検査のなかで『卵管造影検査』を受けようと思っている方は
「卵管造影検査の後は妊娠しやすい!」
「検査後は半年間ゴールデン期だよ!」
という話を聞いたことがありませんか?
今回は、卵管造影検査の後のゴールデン期について解説していきたいと思います。
本記事のポイント
・卵管造影検査による効果が分かります。
・検査後、妊娠に至るまでの体験談がございます。
卵管造影検査とは
卵管造影検査とは、子宮内に造影剤を流し込みレントゲンで撮影することで、子宮の形や卵管の通り、卵管周辺に異常がないかを調べるものです。不妊治療の初期段階ですることが多い検査で、生理終了後から排卵前までに行います。
検査の流れや痛みを詳しく知りたい方はこちらの記事をお読みください。
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卵管の通りの重要性
卵管は妊娠するためにとても大切な器官です。なぜ卵管の通りが重要なのでしょうか?
卵管の主な機能
・先端の卵管采が排卵された卵子を取り込む
・子宮から精子が移動する道となる
・受精卵が子宮に移動する道となる
卵管には上記のような機能があり、精子や受精卵が移動するための管になっています。そのため、卵管に問題があると卵子と精子が出会えなかったり、子宮外妊娠してしまったりする可能性があります。自然妊娠を目指すためには、卵管の詰まりがないこと、通りが良いことが重要になってきます。
卵管造影検査で期待されること
卵管の軽い癒着が改善される
造影剤の圧入によって軽度の卵管内の癒着が剥がれることが期待されます。
卵管の通りが良くなる
造影剤の圧入により卵管の働きや通過性を向上させることが期待されます。
子宮や卵管に異常があれば、その後の治療方針を変えることができる
左右両方の卵管が詰まっていた場合、卵子と精子が出会えないため自然妊娠することはできなくなります。卵管の詰まりは検査をしないと分からないことなので、結果から治療方針を決めれば大切な時間を有効に活用できるようになります。
半年間ゴールデン期とは
精子が卵管を通り、卵子に出会い受精をし、受精卵が成長しながら子宮に到達します。このすべては卵管が道となるため、着床し妊娠が成立するためには卵管の機能に異常がないことが大切です。卵管造影検査をすることで卵管の働きや通りが良くなり、自然妊娠できる可能性が高まるのです。
妊娠する可能性が高まるのは検査後半年間、特に最初の3か月間が効果的とされています。このことから、「卵管造影検査の後は半年間ゴールデン期」と言われています。もちろん、検査をすれば必ずしも半年内に妊娠できるとは限りません。しかし少しでも妊娠しやすくなるのなら、検査をするメリットは大きいですよね。
一方で、このゴールデン期の効果が上がりにくい場合もあります。それは検査によって子宮内に異常が見つかった時です。たとえ卵管の通りが良くなったとしても、子宮筋腫や子宮内膜ポリープがあると受精卵が着床する妨げになり妊娠できる可能性が低くなってしまいます。また子宮奇形も子宮内の血流障害を伴うため着床や発育が妨げられてしまうのです。
いずれの場合も検査の結果が今後の治療方針を変えるきっかけとなるので、卵管造影検査をする意味は大きいといえます。
体験談
それでは、実際に検査後のゴールデン期に妊娠することができた20代女性の体験談を紹介します。
私は通院し始めてすぐの頃、先生から勧められた卵管造影検査をしました。
検査では、造影剤を流し込むときに子宮がグーっと押されるような痛みがありました。
検査後レントゲン写真をみせてもらうと、子宮から細い管が通っているのが確認できました。
しかし先生曰く両方の卵管が狭くて造影剤の通りが悪かったそうです。検査が痛かったのは卵管が狭かったせいだとおっしゃっていました。
「卵管は少し狭かったけど、造影剤で通るようになったよ。これで妊娠しやすくなるよ!」
という言葉に少し期待していました。その後も毎月タイミング指導を受け、検査後5か月で妊娠が分かりました!
私は卵管が狭かったようなので、造影検査をしていなかったらタイミング法での妊娠は難しかったかもしれません。検査が終わった後は「よし、これで妊娠しやすくなったぞ!」と妊活のやる気がアップしました。結果的にゴールデン期に妊娠できてとても嬉しかったです。
まとめ
今回は卵管造影検査後のゴールデン期について解説しました。
ゴールデン期は妊娠できる可能性が高くなるので、不妊治療を始めた方は早めにやっておいた方がよい検査だといえますね。また、体験談にあったようにゴールデン期に期待することは妊活のやる気アップにも繋がります!
必ずしも半年以内に妊娠できるとは限りませんが、子宮や卵管に異常があればその後の治療方針も変わってくるので、是非受けていただきたい検査です。
検査には痛みを感じる方もいますので、不安がある方は先生に相談してみてくださいね。